町家の木部塗装

もうすぐ完成予定の改装町家の塗装打合せを行いました。

 

町家の塗装
町家の改装物件は新築物件とは異なり、
既存の柱や梁などの古色の木部と、
改装工事で新しく造り付けた柱や棚などの
素木の木部が同じ部屋に混在します。

部屋全体のバランスを見ながら、新設木部を
どのような色味でどこまで塗装すべきか、
塗装職人の方を交えて一か所一か所
相談しながら決めていきます。

 

この町家では、改装工事で新しく造り付けた建具枠や敷居等の新設木部を
既存木部に合わせて古色の塗装を施すことで、室内に統一感を出し、
落ち着いた雰囲気に仕上げることにしました。

 

 

町家のアクセントクロス

一方、新設の無垢材をあしらったLDKの天井は、
木そのものの美しさを生かすために透明な保護塗料のみを塗装。
透明な塗料が木に染み込むことで、木目が浮かび上がり自然な艶と表情が生まれます。

 

LDKの壁には藍色のアクセントクロスを使用。
和紙に似た柔らかい質感を持つ和紙クロスを使用しています。
日本の伝統色として古くから親しまれてきた藍色は既存木部にも新設木部にもよくなじみ、この町家を一層落ち着いた空間へと引き立てています。