町家のリノベーション

私たちが町家のリノベーションプランを考える際にいちばん大切にしているのは、「光と風を取り入れる」ということです。

ビフォー3

 

 

 

 

 

はじめて上京区のとある町家を見に行ったとき、上の写真のように家の奥の坪庭部分(南側)は真っ暗でした。一部に水回りが増築されていた上に、屋根で覆われ、ほとんど光が入らない状態です。
京都の町家の敷地は間口が狭く奥行が長い「うなぎの寝床」になっているところが多く、お風呂等が無い場合も多いため、水回りを増築する際に、部屋の間口を維持するためにお風呂やトイレで坪庭をふさいでしまうことがよくあります。

以前、京都を中心に全国的に活動されている著名な設計士の方の話を聞く機会がありました。その時に言われたのは、「とにかく、光を入れましょう。」ということ。
その言葉がとても印象的でした。朝目覚めたとき、日中リビングで過ごしているとき、自然光を感じることは人にとってとても大切だということです。

増築等により閉ざされてしまった坪庭を再生し、自然の光と風が入る家にする。

リノベーション後、真っ暗だった奥の部分はこのようになりました。

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