Overview about this real estate
京都御苑(御所)の北に位置する閑静な住宅街、上京区桜木町。そこにはかつて、大正時代に建てられた3軒の京町家が建ち並んでいました。この建物を当時の面影を有したまま残したい。この桜木町の家並みを守りたい。そんな思いから、この取り組みが始まりました。
Point about this real estate
大正時代より残る京町家。
桜木町の家並み。
かつての家並みをとりもどす
古い資料を読み解くと、大正時代初期に建てられたと思われる3軒の京町家。中央の1軒は解体され更地の状態ですが、南北両側の2軒の京町家は建築当時の面影をそのままに現代まで大切に受け継がれ、桜木町の落ち着いた家並みを形成する重要な要素となっています。北側の京町家は現況の建物を残すことを条件に販売、中央の更地には京町家を模した建物を新築、南側の京町家は面影をそのままにリノベーションすることで、かつて3軒の京町家が並んでいた家並みを現代に再現します。
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北側、
茶室のある京町家。
茶室のある希少な京町家
北側の京町家は炉と水屋をそなえた茶室がある希少な建物。あまり手を加えられておらず、随所に建築当時の面影を色濃く残した状態でした。この京町家を残し、趣をそのまま生かして住みたいという方へ現状のままお引渡ししました。
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中央、
新築の京町家。
町並みに溶け込む新築京町家。
中央の更地には両側の京町家に馴染むよう、京町家を模したファサードの3階建の新築を建築。3階部分の建物ラインを後退させることで、表の通りから家並みを見た時に2階建に見えるようにし、景観に配慮しています。弁柄塗りの出窓格子や漆喰壁で仕上げた京町家らしい外観は、新築でありながら、周囲の町並みにそっと溶け込む佇まいです。
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南側、
リノベーション京町家。
ふたたび時をきざむ
南側の京町家は無垢材や古建具を使ってリノベーション。ファサードは建築当時の意匠をそのまま残し、2階外壁に貼られた杉板は痛みの激しかったため剥がし、新たに漆喰を塗り込めました。漆喰は中央の新築と同様に、古色とのコントラストがきつくなりすぎないよう黄味がかった色を選定。
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Re 桜木町の家並み
再生された家並み
完成後の家並み。
希少な景観を残したいという思いから始まった「桜木町の家並み」プロジェクト。京町家が3軒ならぶかつての景観を再生しました。