Overview about this real estate
北が銀閣寺参道を起点とし、南の若王子まで南北に続く哲学の道。大正時代、京都大学の哲学者である西田幾多郎が思索にふけりながらこの道を散策したことが名の由来と言われています。春は桜、秋は紅葉の名所として知られ、多くの観光客でにぎわいを見せる名所です。
その哲学の道からわずか徒歩1分。緑に囲まれた小道を抜けた先に、京町家の残る小道があります。哲学の道の近くにありながら、一歩足を踏み入れると、観光地の賑わいが嘘のように静寂に包まれた小道。そこにひっそりと佇む京町家は、まさに“隠れ家”といった風情です。
この小道とこの“隠れ家”が持つ静けさを大切に、京町家を再生していきます。
Point about this real estate
名所、
哲学の道の隠れ家。
哲学の道
琵琶湖疎水沿いに南北に続く哲学の道。疎水の両岸には、大正・昭和を代表する日本画家である橋本関雪と妻・よねが寄贈した桜がアーチ状に植わり、四季を通じて絵画のような風景が広がります。特に春は桜のトンネルの美しさで知られ、多くの人々が桜の下、川べりの散策を楽しみます。哲学の道沿いには法然院、安楽寺、若王子神社等、京都の隠れた名刹が点在。東側には五山の送り火で知られる大文字山をはじめとする東山連邦が連なる、自然に富んだエリアです。
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京町家が立ち並ぶ
静謐の小道。
ひっそりと佇む隠れ家
哲学の道のすぐ傍にある閑静な小道。砂利敷の細い道に京町家が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような懐かしさを覚えます。そこに佇むこの京町家は、縦三列に並ぶ居室、その奥に坪庭をそなえる典型的な京町家の間取りを保った家。窓を開ければ坪庭からやわらかい風が吹き込み、その向こうに東山の山並みを望みます。慌ただしい日常や街中の喧騒を忘れる、ゆったりとした時間が流れる空間です。
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三つの床の間。
三つの床の間が静謐を高める
静寂に包まれた京町家。室内にはこの規模の町家としてはめずらしく、三か所に床の間が設けられていました。使われている材や光の入り方等、異なる風情を持つ床の間がこの町家の静かな風情を高めています。三つの床の間を丁寧に補修し、この町家の持つ静けさを次の住手に引き継ぎます。
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細部まで
こだわりぬく。
光を落とす
既存住宅のリノベーションという制約がありスペースが限られた洗面化粧台。天窓で採光を確保し、白壁と淡いグレータイルで仕上げることで、狭苦しさを軽減し明るく清潔感のある空間に仕上げています。
コントラストが非日常性を高める
元々この町家の坪庭に植わっていた梅の木。庭師の方と打合せを重ね、座敷からよく見える位置に植え替えを行います。庭塀の焼杉と梅の花の鮮やかなコントラストが美しく、隠れ家で過ごす日常を特別なものへと高めます。
細部の意匠にもこだわった京町家
床下の換気口も京町家らしい意匠で仕上げます。細部までこだわり建物全体の意匠に統一感を持たせます。