Overview about this real estate
西陣織の生産地として知られる京都西陣。今でも町を歩けば「織屋建(おりやだて)」と呼ばれる吹抜けの工場を有した京町家からがしゃんがしゃんと機織りの音が聞こえてきます。その西陣を南北にはしるとある通り。両側に京町家が軒を連ねる希少な道に佇む、二軒ならびの京町家をリノベーションしました。外観は京町家が立ち並ぶ保全をするため、出格子や漆喰塗りの壁など、京町家の意匠を大切に再現。室内は織屋建の特徴である吹抜けを生かしながら、それぞれ異なるテイストで仕上げました。
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二軒ならびの京町家。
かつての京町の町並みを再現。
二軒ならびの京町家。
京町家が建ち並ぶ希少な景観を守るため、北棟・南棟ともに和瓦葺の屋根・2階窓の肘掛手すり・格子戸など京町家らしい姿を再現。また、両棟共に開閉可能な出格子内にガスメーターを隠蔽し、景観の保全に配慮しています。(右)北棟の京町家。出格子のある典型的な京町家のファサードにリノベーション。(左)南棟の京町家。玄関土間を広く取り、中央の格子戸は壁に引き込めるようにすることで、開放感のある京町家に。
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北棟、
グレータイルのモダンな京町家。
鐘馗さんが見守る町家
北棟・南棟ともに小屋根の上に鐘馗(しょうき)像を置いています。鐘馗とは中国(唐)の民間伝承に由来する神のこと。京都では「鐘馗さん」と呼ばれ、家の守り神として古くから親しまれてきました。玄関扉上の小屋根に鐘馗像を置くと良いとされ、京町家が数多く残るここ西陣では鐘馗像が置かれた町家をよく見かけます。二軒ならびの京町家では、北棟と南棟でそれぞれ違った姿の鐘馗さんを置いています。
織屋建の開放感を生かして
北棟の京町家はリビングの床に石調のグレーのタイルを敷き、モダンなテイストにリノベーション。リビング上部は織屋建の特徴である吹抜けを生かして開放感のある空間に。天井を横切る梁からこの町家が刻んできた時間の長さを感じられます。
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南棟、
土間と木のぬくもりの京町家。