Overview about this real estate
大正時代の登記記録が残る3軒の織屋建京町家のうち、東端と真ん中に建つ京町家を全面リノベーションしました。
東棟の京町家は通り庭の風情を伝えるため、玄関から建物の奥まで一直線にはしる空間を残しています。
その横には3室の居室が縦一列に並び、建物の奥へと続く直線ラインを意識することで、視線を奥へと導き空間に奥行を生み出しています。
2階は階高が低いですが、限られた空間を最大限に生かし、小さなウォークインクローゼットと書斎のある寝室、吹き抜けを見下ろす洋室など、暮らしやすさに配慮してプランニングしています。
Point about this real estate
視線を奥へと
いざなう。
通り庭の風情を残す直線の空間
かつての通り庭の風情を残すため、玄関土間から建物の奥まで続く直線の空間を確保し、床レベルを居室より一段下げています。その横には居室が縦に連なり、視線が奥へと導かれます。直線ラインを意識することで、空間に奥行と伸びやかさを生み出しています。
建具を取り払い織屋建特有の伸びやかさを生かす
織屋建の最大の魅力は建物1階の奥に位置する吹き抜けの空間。かつて機織り工場として使われ、巨大な織機が置かれていた名残です。通り庭と居室、リビングとダイニングの間仕切り建具を取り払うことで、織屋建特有の吹き抜けの開放感を生かしています。2階居室の吹き抜けに面した小窓や天井をはしる既存梁がインテリアとして視覚的な美しさを高めています。
Point about this real estate
限られた空間で快適に住まう。
Point about this real estate
二軒ならびの京町家
東棟。
繊細に編まれた竹が涼やかさを醸す/公長齋小菅
明治時代創業の京都の老舗竹芸品メーカ公長斎小菅さんの花籠。細い竹と繭の様な形状から涼やかな印象を受けます。ダイニングテーブルと椅子は西棟と同じくknotさんのものです。