Overview about this real estate
京都市の東、左京区に位置する哲学の道。銀閣寺参道から若王子神社まで、ゆったりと流れる琵琶湖疎水に沿って桜並木が続く美しい小道です。疎水の両岸に植わる桜の一部は、大正・昭和期の日本画家である橋本関雪と婦人よねが寄贈したものが始まりと言われ、関雪桜と呼ばれ親しまれています。桜や紅葉の時期には多くの人々でにぎわいますが、普段はとても静かで落ち着いた雰囲気に満ちています。
この家は、哲学の道に面してたたずむ一軒の京町家です。目の前には桜のアーチと琵琶湖疎水をのぞみ、まさに借景といえる眺めが広がります。窓を開けると、時折鳥のさえずりや木々のざわめき、道行く人が砂利を踏む音が聞こえ、心地よい光と風が通り、街中の喧騒を忘れる静謐の時間がながれます。
哲学の道の美しい景色を室内に取り込んだ京町家へと再生するリノベーションプロジェクトです。
Point about this real estate
哲学の道を
目の前にのぞむ。
琵琶湖疎水と桜のアーチをながめて過ごす
哲学の道を眼前にのぞむ京町家。四季折々に変化する美しい景色、光と風を室内に取り込むよう、開口部にこだわったリノベーションを行います。
Point about this real estate
絵画のように
景色を切り取る。
四季折々の哲学の道を絵画のようにフレーミングする
桜のアーチが美しい春の哲学の道。リノベーションでは、哲学の道に面してピクチャーウィンドウを設け、絵画のように眺望を切り取るプランニングを行っています。春だけでなく、夏は緑、秋は紅葉と、季節ごとに変化する美しい景色を室内にいながら楽しむことができます。
さえぎるものがない眺望が開放感をもたらす
哲学の道だけでなく、全ての窓から見える景色を美しく切り取れるよう、窓の位置や寸法にこだわったリノベーションを行います。写真は哲学の道側とは別の窓からの眺望。視界をさえぎる高層建物がなく、開放的な眺めが広がります。どのような窓にすれば、一番美しく景色を切り取ることができるか。キッチンに立ったとき、ダイニングチェアに座ったとき、リビングでくつろぐ時。日常のさまざまなシーンを思い描きながら、開口部をデザインしていきます。
Point about this real estate
移ろいゆく
眺めを楽しむ。
額縁の窓から移ろいゆく景色を眺める
哲学の道に面したリビングの大開口。FIX窓が眺望を絵画のようにフレーミングしつつ、片袖の窓から風が通りぬけます。眼前には桜をのぞみ、日々移ろいゆく哲学の道の四季を家の中にいながら楽しむことができます。窓の外側には目隠し機能のあるフィルムが貼られているので、外からの視線も気になりません。
哲学の道を正面にのぞむくつろぎの和室
大きな窓の正面に哲学の道をのぞむ和室。洞床に掛軸や花を飾り、友人を招いて、哲学の道の眺望を楽しみながらお茶を飲むなど、くつろぎの時間を過ごせる空間です。その他、お茶やお花の稽古場、客人が宿泊する際のゲストルームといった使い方もできます。
栖鳳桐の京からかみ
和室の入口と押入にしつらえた錆浅葱の京からかみ襖。文様は、格式高い桐でありながらも親しみやすさを感じる栖鳳桐です。原紙、摺り色ともにやわらかい色で、静かに和室に溶け込んでいます。