Overview about this real estate
賀茂川や京都府立植物園の西、堀川北山近くの住宅エリアに位置する、猪熊通に面して建つ京町家。
この規模の京町家としてはめずらしく、三つの床の間を持つ家。
三つの床の間はミセノマ、座敷、オクノマにあり、それぞれ形式が異なり違った趣を醸しています。季節の生け花やお軸、お気に入りのアート作品を飾ったりと、床の間を生かすプランに想像が膨らみます。
間取りは典型的な一列三室型。玄関から奥まで続く通り庭に沿って3室が縦にならび、京町家の原型を留めています。幅員の広い猪熊通りに面しているので、陽の光と開放感を十分に感じられるのも魅力的です。
周辺は、整然とした区画の閑静な住宅地で、落ち着いたおだやかな暮らしが営めそうな場所。一方で、北山通や堀川通などの大通りに近いことから、徒歩圏内にスーパーやコンビニ、金融機関などの生活に便利な施設が充実する生活しやすいエリアです。少し足をのばせば賀茂川や京都府立植物園へも歩いて行くことができ、日々の生活に潤いを与えてくれます。
三つの床の間がある京町家。
それぞれの床の間の味わいと、京町家本来の姿を生かしてリノベーションしたい方に。
Point about this real estate
三つの
床の間。
ミセノマの床の間
1階、表の通りに面するミセノマの床の間。この町家に入って最初に目にする、もてなしの床の間です。季節の草花を生けたり、骨董屋で見つけたお軸を飾って、訪れた人をむかえる空間に。
ザシキの床の間
1階の奥、縁側に面する座敷の床の間。部屋に溶け込む簡素な吊り床は、お気に入りのインテリアを飾るなど、形式にとらわれず柔軟に演出することができる空間です。欄間とガラス入りの古建具の印象的なたたずまいが、座敷の風情を高めながら、縁側の外からの光をやわらかく届けます。
オクノマの床の間
2階、オクノマの床の間。丸太の床柱、違い棚のある床脇、平書院などをそなえた、この町家の中で最も格式高い床の間です。平書院から射しこむ自然光が、床の間と床脇にほのかな陰影を描いています。この床の間の趣をそのまま残し、特別な空間にリノベーションすることができます。
Point about this real estate
当時の趣を
留めて。
トオリニワが残された京町家
玄関から奥まで一直線にはしるトオリニワ。部屋から下がった土間空間に、京町家の風情を感じます。
京町家の原型をとどめる空間構成
建物内部は、トオリニワと平行に三室が縦にならぶ一列三室型の間取りが残され、京町家本来の趣を留めています。それぞれの空間がふすまや木製建具でゆるやかに仕切られていることで、空間全体に奥行き感が生まれています。
様々な意匠の古建具が趣をもたらしている
京町家の建具は時代の変遷とともに新建材のものに取り替えられることも多い中、この家には色々な意匠の古建具が残されています。古建具を大切に補修して、それぞれの古いものにしかない趣を受け継ぐことも、この京町家をリノベーションする楽しみのひとつです。
Point about this real estate
三つの床の間の
京町家。