Overview about this real estate
上京区にあり、古くから「天神さん」の愛称で親しまれている北野天満宮。この天満宮は菅原道真を祀り、道真公ゆかりの梅が数百本植わる広大な梅苑を有する梅の名所として知られています。
今回ご紹介するのは、北野天満宮のすぐ東に建つ全面リノベーション済の家です。(2024年5月全面リノベーション済)
奥に向かって縦一列に部屋がならぶ元々の空間構成と趣はそのままに、現代的な仕様を取り入れた暮らしやすい家。1階には2間続きの和室と、キッチンとリビングがあり、和室からキッチンのフロアレベルが一段下がった構造は、京町家の通り庭を彷彿とさせます。同じく和室からフロアレベルが下がったリビングは天井高が約3mあり、外観を見ただけでは想像できない、伸びやかな空間。それぞれの空間は古建具や襖で仕切られ、建具の開閉によって風景が変わるのも趣があります。増築により閉ざされていた北側奥を減築してつくられた坪庭には、北向きならではのやわらかな光が一日中射しこみ、坪庭の植栽とともに暮らしに潤いを与えています。
約1500本の梅を有する天神さんのすぐそばというロケーションから、梅にちなみ、坪庭には白梅を植えています。また、玄関横の和室には、梅の木を丸くたわめた大小梅の丸の文様があしらわれた唐紙襖を、2階和室には、梅花と名付けられた襖紙をしつらえています。伝統的な手摺りの技法でつくられた唐紙は格式高さの中にも温かみがあり、雲母で摺られた梅の文様が外からの光を受けて控え目に輝く様子が、空間に趣を添えています。
北野天満宮では毎月25日に骨董や古道具などの出店がならぶ縁日が行われ、国内外から人々が訪れる一大イベントとなっています。その賑わいを楽しみつつも、朝夕に静かで緑豊かな北野天満宮を散歩したり、すぐそばにある京都最古の花街と言われる上七軒で、お茶屋や和菓子店がならぶ石畳の道を散策する楽しみも。
天神さんのそばで、京都ならではの風情を感じながら、ゆったりと暮らしたい方に。
*梅が香(うめがか)…梅の花の香り。
Point about this real estate
梅香る家。
暮らしを彩る、大小梅の丸
表の通りに面する和室には、大小梅の丸の文様の京からかみ襖がしつらえられています。梅の枝を丸くたわめた、格式高い中にも親しみやすさを感じる文様です。原紙は左官の塗り壁になじむ素朴な色合い。文様は人の手で刷る伝統的な技法です。格子から射し込む光を受けて、摺り色に使われた雲母が控え目にかがやきます。
建具の開け閉めで空間の変化を楽しむ
手前から奥に向かって部屋が一列にならぶ元々の空間構成を生かしたリノベーション。2間続きの和室の奥にフローリング張りのリビングが広がり、和室の横にはトオリニワのようなキッチンがあります。和室2間はリビングとキッチンよりフロアレベルが一段高く、小上がりのようになっています。それぞれの部屋は趣ある古建具で仕切られ、建具の開閉によって暮らし方や空間の雰囲気が変わる様子が楽しめます。
指物師によって造られた水屋箪笥を受け継ぐ
キッチン横の和室(ダイニング)にしつらえた水屋箪笥は、京都のお茶屋に箪笥を卸していた指物師によって明治~大正時代に造られたもの。以前に縁あってゆずりうけたのですが、この家に合うと思い、和室に置いています。和室にちゃぶ台を置いてダイニングの食器棚にしたり、インテリアを兼ねた収納として使ったり。現代の家では見ることが少なくなった、繊細な手仕事ならではの美しさと温かみが、空間の趣を高めてくれます。※水屋箪笥は物件価格に含まれます。
天井高約3mの開放的なリビングでくつろぐ
和室からフロアレベルが一段下がったリビングを見て。天井高が約3mあり、とても伸びやかでゆったりとくつろげる空間です。増築により暗く閉ざされていた北側奥の一部を減築し、新たにもうけた坪庭から、一日中おだやかな光が舞い込みます。床暖房とエアコンが設置されいるので、夏も冬も快適に過ごしていただけます。
白梅香る坪庭をながめて
北野天満宮にちなみ、坪庭の一番手前には白梅が植わっています。雪見灯篭や延べ石、木々や苔の緑のコントラストが端正で美しい、控え目な坪庭です。北側も道路に面しているため、北向きでありながら明るい光が射しこみます。
Point about this real estate
かつての面影を
残して。
建具を引き出して視線を遮る
右手の網代があしらわれた個性的な古建具はトイレの入口です。リビングとトイレの間には壁に引き込める建具がそなわっているので、建具を引くことで視線が遮れるようになっています。
対になる古建具が趣を醸す
2階は、廊下を挟んで和室と洋室が向かい合う、使いやすい間取りです。それぞれの部屋の入口には、透かし彫りの帯が目を引く同じ意匠の古建具があしらわれ、風情と統一感を醸しています。突き当たりのトイレの古建具は、1階のトイレのものと同じです。
既存の床の間を有する和室
北側の和室6帖。既存の床の間が残る、元々の家の記憶を有する空間です。北側も通りに面しているため明るく、バルコニー越しに光が射しこみます。天神さんにちなみ、クローゼットと天袋の襖には梅があしらわれています。
カウンターデスクのあるゆったりとした洋室
南側の約9帖の洋室。広さにゆとりがあり、クローゼットとカウンターデスク+オープン棚をそなえた使い勝手の良い部屋です。寝室や書斎に。
Point about this real estate
風情ある街に
暮らす。
梅の名所、北野天満宮
物件の西に位置する北野天満宮(徒歩2分/約160m)。天神さんの愛称で親しまれています。菅原道真公を祀り、境内には約1500本もの梅が植わる梅苑が。新緑や紅葉の名所としても知られ、季節を問わず多くの人々が訪れます。毎月25日には天神市と呼ばれる縁日が行われ、骨董、古道具、食べ物などの出店が立ち並び、一層にぎわいを見せます。
京都最古の花街、上七軒を歩く
京都五花街のひとつ、上七軒(徒歩2分/130m)。室町時代からの歴史を有する京都最古の花街と言われ、石畳の通り沿いには歌舞練場やお茶屋、和菓子店などが立ち並ぶ、京都らしい趣があるエリアです。
風情ある界隈を気軽に楽しんで
左手前に物件を見て。北野天満宮の東門まで徒歩3分、上七軒通まで徒歩2分と、名所までふらりと歩いていけるロケーションです。寺社仏閣や花街にほど近いことから、周囲は風情があり落ち着いた環境が広がっています。朝夕に北野天満宮をのんびり散歩したり、友人や家族と連れだって25日の縁日を楽しんだり、思い立ったときに梅や紅葉を気軽に見にいったり、上七軒を歩いてお気に入りの和菓子を買って帰ったりと、京都らしい暮らしが描けます。
鏡の開閉で光を取りこむ
洗面脱衣室の造作鏡は、片開きのドアのように手前に開けるようになっています。普段は洗面脱衣室の扉を壁に引き込み、鏡を手前に開けると、鏡の後ろの窓からリビングに光が射し、より明るい空間で過ごせます。
Floor plan about this real estate
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