賃貸物件のリノベーション②

鴨川の緑をのぞむ小さな賃貸物件のリノベーションの様子です。

前回はこちら

 

京都の鴨川をのぞむリノベーション賃貸物件の洋室寝室を見て。元は続き間でしたが、リノベーションにより、広々としたワンルームの寝室に変更しました。窓が3カ所あるので、日中は明るい陽が射し、窓を開ければ気持ち良い風がとおりぬけます。
収納はオープンクローゼットと押入、さらに階段にも物入を設けているので、1~2人分の洋服や荷物、季節の家電などを十分しまうことができます。

 

京都の鴨川をのぞむリノベーション賃貸戸建物件の窓こちらは通りに面した大きな窓。
元々は掃き出し窓でしたが、プライバシーを考慮し、腰高の窓に変えています。
透明ガラスではなく型板ガラスを使うことで、室内に光を届けながら、行き交う人の視線をさえぎるようにしました。

 

 

プロジェクト「哲学の道に面する京町家」②

哲学の道を目の前にのぞむ京町家のリノベーションプロジェクト「哲学の道に面する京町家」。設計士や工務店と現場打合せを行いました。

哲学の道に面する京町家/project

 

京都の哲学の道の京町家の窓哲学の道に面した大きな窓について、室内からの眺望、視線の抜け方、収まり、通風、開閉形態など、現場を訪れて再度確認しました。

眺望を優先するとFIX窓が最適ですが、開閉できないため閉塞感があります。一方、通常の引き違い窓は風通しの面では良いのですが、サッシにより視界が中央で分断される、窓が大きいため重量があり開閉しにくいのが難点です。
そのため、大きなFIX窓+片引き窓を設置することにしました。FIX窓で哲学の道の眺望を絵画のように切り取りながら、片引き窓で通気性も確保します。さらに、対面に引き違い窓を2枚設けて、風の通り道をつくります。

窓ガラスはプライバシーに配慮し、外から室内が見えにくいものを使用する予定です。

 

哲学の道に面する京町家こちらは、大きな窓がある部屋とは別の、哲学の道をのぞむ小さな洋室。
この部屋は眺望を生かして、もてなしの空間へとリノベーションします。

哲学の道の桜や紅葉をながめながら、友人をまねいてお茶を飲んだり、ご近所のかたと話をする、ここちよい時間を過ごせる空間をつくります。また、来客用の寝室として使うことも想定して、収納を設けるなど、機能性も考慮しています。

内部解体を終え、構造があらわになった現場を訪れて設計士や工務店と様々に意見交換をするなかで、より良い家にするため当初のリノベーションプランより間取りや仕上げが変更となることもあります。
この日は現場を訪れ、寝室の天井の仕上げを変更してはどうかという案が出ました。建物の構造や光の入り方などを再度確認し、仕上げを変えることに決定。それに伴い、寝室へとつづく廊下の天井も、雰囲気を調和させるために仕上げを別の仕様に変更。より落ち着きと風情のある京町家へリノベーションしていきます。

プロジェクト「建仁寺南の家」②

「建仁寺南の家」の現場打合せを行いました。
京都市東山区、建仁寺のほど近くに佇む家のリノベーションプロジェクトです。

建仁寺南の家/project

 

建仁寺南の京町家の窓
資料に明治時代の記録が残る古い家です。
内部解体をすると、天井や壁に隠れていた構造があらわになりました。

動線を遮るように部屋の中央に柱が建てられていましたが、内部解体により構造を確認すると柱を移動させられるとが分かったので、柱の位置を少しずらすことにしました。さらに壁を新設して、動線を確保しつつ構造を補強します。

外観は、手が加えられているため風情が失われていますが、リノベーションにより、建築当時の姿に近づけ、風情を取り戻します。

簡易なアルミの格子を取り払い、木製の格子を新しく造ります。
トタン屋根は日本瓦に葺き替えることで、周囲の環境と調和し、景観を損なわない姿にしていきます。