2階、表の通りに面した洋室。元々2階の外壁にシートが貼られていましたが、取り払うと下から隠されていた虫籠窓が姿をあらわしました。建築当時のファサードに近づけるために、リノベーションにより虫籠窓を再生しました。
虫籠窓の手前には透明ガラスをはめ込み、格子越しに外の景色を見られるようにしています。ちょうど向かいに京町家がたち並び、かつての京都の家並みを思い起こさせる眺めが広がります。
リノベーション前は天井高が低かったのですが、天井板を撤去して梁を現すことで開放感のある空間になりました。クローゼットの戸は舞良戸を使い、古いものの持つ趣を大切に残しています。
2階、バルコニーのある和室を見て。こちらも洋室と同様に天井高が低かったため、リノベーションにより勾配天井にしています。収納を2か所もうけ、舞良戸の収納(写真右)は布団がしまえるよう押入に、襖の収納(写真左)は服を掛けられるようハンガーパイプを設置してクローゼットにしています。
和室からバルコニーを見て。目隠しのデザインについて、和室から外を見た時に眺めをそこなわず、この京町家に合うモダンすぎないデザインで、ある程度通気性があるものを…と現地で様々に検討した結果、職人さんの案により、すだれの目隠しを設置することとなりました。
単にすだれを紐でくくりつけるのではなく、竹で押さえることで、家の趣を保ちつつ風が通るようにしています。
1階の洗面脱衣室は、壁と天井に白を使った清潔感のある空間です。
洗面ボウルの両側に余裕をもたせて、ドライヤーやコップなど洗面回りの小物を置けるようにしています。洗面化粧台の下はオープンにしているので、カゴ等にリネンを入れて収納することができます。
奥の格子戸はトイレの入口です。1・2階にトイレを設けていますが、それぞれ床や手洗いボウルを変えて、少しテイストを変えています。
表の通り、豊臣秀吉が開通したとされる元誓願寺通を見て。お向かいにも京町家が並び、昔の京都の家並みを今に残しています。
最寄りの地下鉄烏丸線「今出川」駅からは、京都一の繁華街である四条(乗車約5分)や、京都の玄関口である京都駅(乗車約9分)まで乗り換えなしでアクセスできます。
近隣には御所(京都御苑)のほか、同志社大学や同志社女子大学、金剛能楽堂、御所御用達の老舗店などが集積し、このエリアの歴史の深さがうかがえます。
御所西でセカンドハウスをお探しの方、交通利便性が良く歴史ある立地でリノベーション京町家をお求めの方にぜひ一度ご覧いただきたい家です。
オープンハウスのご予約をお待ちしております。