新規物件「天神さんのそば 梅が香(うめがか)の家」を掲載いたしました。
■初のオープンハウス開催(予約不要)
6/15(土) 13:00-16:00
※駐車場はございません。公共交通機関等をご利用ください。
※恐れ入りますが初回オープンハウス前のご案内は承っておりません。
上京区に位置し、“天神さん”の愛称で親しまれる北野天満宮。
学問の神様・菅原道真を主祭神とする北野天満宮は、菅原道真に縁のある約50種1500本もの梅が植わる広大な梅苑を有する、京都有数の梅の名所です。
梅だけではなく新緑や紅葉が見られるもみじ苑も美しく、また毎月25日には骨董や古道具などがならぶ縁日が開かれるなど、国内外から多くの人々が訪れています。
梅が香の家は、北野天満宮の東門から東へ歩いて3分ほどの場所に立つ物件です。(2024年5月全面リノベーション済)
リノベーションにあたり、この家が北野天満宮のそばに立つことから、梅のしつらえを取り入れたプランニングを行いました。
ひとつめのしつらえは、大小梅の丸の京からかみ襖。
1階の表の通りに面した和室に、大小梅の丸という文様の襖が4枚あしらわれています。梅の木を丸くたわめた、格式高さの中に親しみやすさを感じる文様です。
梅の文様はいくつか種類がありますが、その中でも梅の花の造形がしっかりと表現された、華やかな文様を選んでいます。一方で、襖が4枚と面積が大きいことから、原紙(襖紙)と摺り色は主張しすぎずに家に溶けこむよう、原紙は左官の塗り壁に似た色、摺り色は素朴な雲母(キラ)を組み合わせています。
格子越しの光をうけて文様が静かにかがやく様子は、アート作品のようです。
唐紙は、いつもお世話になっている京からかみの老舗・丸二さんに作成していただきました。
ふたつめのしつらえは、坪庭の白梅。
減築により新たにもうけた坪庭の一番手前に、白梅を植えています。
家の中に光と風を取りこむため、元々は増築により暗く閉ざされていた北側奥を一部減築し、坪庭をもうけました。そして、京町家等の坪庭の造園を長らくお願いしている庭師のかたとともに現地を訪れ、この家のコンセプトや、家の中からの坪庭の見え方などについて打ち合わせを行い、坪庭のプランニングを進めました。
この家のシンボリックな存在となる白梅は、家の中から見えやすいよう一番手前に配しています。梅を際立たせながらも奥行きが感じられるよう、雪見灯篭や延べ石を配した、控え目で趣ある坪庭です。
濃色の焼杉板塀を背景に、白梅の花が映える様子が目に浮かびます。
みっつめのしつらえは、2階北側の和室の襖。
収納の戸に、“梅花”と名付けられた、梅の花と枝が描かれた襖を使っています。
既存の床の間を再生した、元の家の姿を色濃く残す和室。北側も道路に面しているので、バルコニーから光が射しこむ明るい部屋です。
現代の生活スタイルにあわせて、和室ですが押し入れをクローゼットをそなえています。元々あった天袋にも、クローゼットと同じく梅花の襖をしつらえています。
寝室、書斎、客間など、さまざまな使い方ができる、明るく居心地の良い空間です。