哲学の道に面する京町家 リノベーションの詳細②

哲学の道に面する京町家、リノベーションの詳細についてご紹介します。

哲学の道に面する京町家

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件のLDKと桜の眺望

4月初旬。哲学の道の桜が見ごろになりました。
LDKの大開口からは視界いっぱいに桜をのぞみ、桜に溶け込む眺めが広がっていました。

窓には、外から家の中を見えにくくする目隠し機能のあるフィルムを施工し、哲学の道を行き交う人々の視線を気にせず、景色を楽しめるようにしています。
日中はカーテンを開け放ち、視界いっぱいの桜を気兼ねなく眺められます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件の和室と桜

哲学の道に面するリノベーション京町家の和室と桜

1階の和室を見て。元は昭和によくみられる、新建材が多用された簡素な洋室でしたが、リノベーションにより、落ち着きある和室に変更しました。窓の外には2階のLDKと同様に、目の前に哲学の道をのぞみます。

四季折々の景色を楽しみながら、一人静かにお茶を点てたり、友人を招いて談笑する、くつろぎの時間が流れます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件の和室

桜や紅葉など、哲学の道の景色を邪魔しないよう、室内は淡い色合いでまとめています。

竿縁天井は手垢止めのみ塗装し、素木の美しい色合いや風合いをそのまま生かしています。入口と押入の襖紙は錆浅葱という柔らかな色を選定。そっと空間に溶け込みます。
下地窓調の窓には掛障子をしつらえています。障子を外せば、外からの光をやわらかく通し、風情をもたらします。障子を掛ければ、視線がさえぎられるので、ゲストの寝室や小さなギャラリーなどに使えます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の栖鳳桐の京からかみ

襖は京からかみです。文様は、竹内栖鳳が考案したと言われる栖鳳桐。桐をデフォルメし、格式高い中にも親しみやすさを感じます。伝統的な手摺りならではの膨らみが、手作業による暖かさをもたらします。

京からかみ/丸二

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の外観と桜

桜が終わると新緑、蛍、夏の緑、紅葉と、季節ごとに美しい姿を見せる哲学の道。家のなかにいながら、日々移りゆく季節を堪能できる京町家です。