鍾馗さんを探しに

先日、京町家の屋根に飾る鍾馗さんを探すため、伏見にある浅田製瓦工場さんを訪れました。

浅田製瓦工場さんの瓦

浅田製瓦工場さんは、京都に残る唯一の京瓦工場です。南禅寺や東寺等、歴史的建造物の瓦も手掛けおられ、長年にわたり京都の町並みを守っておられます。

工場に入ると、さまざまな瓦製品が並べられていました。普段、京都で暮らすなかで何気なく目にしている瓦ですが、間近で見ると、その重厚感や質感の美しさに改めて驚きます。

 

浅田製瓦工場さんの鍾馗さん

この日私達が探していた鍾馗さんとは、中国の故事に由来する厄除けの神様のことです。京都では瓦焼きの鍾馗さんを町家の屋根に飾ることが多く、その姿や大きさは様々です。

どの鍾馗さんがいいか迷っていたところ、工場のかたに「京都ではお向かいの家に配慮して、わざと斜めを向いている鍾馗さんを飾ったりするんですよ」とお話いただきました。

 

浅田製瓦工場さんの平安鍾馗

そこで選んだのは、平安鍾馗です。お向かいを睨みつけないよう、正面ではなく少し斜めを向いている姿が特徴です。

瓦製ならではの重厚な風合いや質感が頼もしくも、どこか愛らしさも感じる鍾馗さん。
私たちが手掛けた町家の守り神として、これから屋根に飾り付けます。