全面リノベーション済み京町家「建仁寺南の家」を新規掲載いたしました。
建仁寺の南、京町家のリノベーションプロジェクト物件です。
■初のオープンハウス開催
11/20(土)・21(日) 14:00-16:00
・ご予約は不要です
・恐れいりますが初回オープンハウス前のご案内は承っておりません
・駐車場はございません。公共交通機関や近隣のコインパーキングをご利用ください
※新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のためのお願い※
・マスクをご着用ください
・入口にてアルコールによる手指消毒のご協力をお願いします
・現地は換気のため常時窓や扉を開放します
・発熱など体調が優れない方はご来場をお控えください
・スタッフはマスクを着用してご対応いたします
お手数をおかけしますが、皆様のご健康とご安全のため、ご協力をお願いいたします。

建仁寺の南に位置する京町家。
最初にこの町家を訪れたとき、その立地がとても印象的でした。
京都の名所が集積し、駅や繁華街にもほど近い祇園・東山エリア内、さらに建仁寺のすぐ南にありながら、隠れ家のような静けさがある立地です。
玄関を見て。三和土調の土間と左官の塗り壁が暖かみを醸しています。
シンプルな玄関なので、造作靴箱の上に飾る花器やインテリアが引き立ちます。
靴箱の横はトイレの入口です。入口の建具は、リノベーションにより新たに造作したものです。
建具を新設する時は、必ず町家全体の風情や、しつらえた古建具と調和する意匠でデザインしています。今回は、玄関の素朴な雰囲気に合わせて、中央に縦桟の入った端正な意匠にしました。
式台は、LDKからトイレへ行きやすいよう、奥行を広めにしています。

LDKの畳部分を見て。
表の通りに面した窓の下部に、棚を造作しています。季節の草花や、祇園・東山界隈で見つけた工芸品を飾って、空間を演出することができます。窓ガラスは型板ガラスなので、表の道を行き交う人の視線をさえぎりながら、光を取り込みます。
造作棚の横の両開き戸は収納です。内部に可動棚を設置しています。

元々は増築により、暗く閉鎖的な京町家でしたが、今回のリノベーションで一部を減築して、坪庭を再生。ふたたび光と風が舞い込む町家になりました。
天井は大和天井にし、京町家の風情を大切にしています。
窓の横には、街中の喧騒を忘れて過ごせるよう、本棚を造作しています。
お気に入りの本を手に取ってソファや畳でくつろぐ、ゆったりとした時間が流れます。
もちろん本だけでなく、インテリア等を飾ることもできます。可動棚なので、高さの調整が可能です。
フローリング部分には床暖房を設置し、京都の寒い冬も暖かく過ごしていただけます。エアコンも1台設置済です。
庭塀は綾目張り(菖蒲張り)という施工法で仕上げています。
横桟の前後に板をずらして張ることで、外からの視線を視線を遮りながら、光と風が舞い込みます。
庭塀は、外壁に合わせて古色にする案も出ましたが、家の中から坪庭を見た時に明るい印象になるよう、素木のままにしています。

2階の洋室。勾配天井で梁を現し、明るく開放感のある空間にしています。照明は、開放感を損なわないよう、小さな電球型のペンダントとスポットを選んでいます。

11/20(土)・21(日) 14:00-16:00
初のオープンハウス ご来場をお待ちしております。







キッチンを見て。1人~2人暮らしに適した家なので、コンパクトなキッチンです。キッチン・吊り戸・タイルは全て白で統一し、すっきりとまとめています。背面には造作収納棚を設置しているので、家電や食器を十分に収納することができます。
リビングを見て。
その他、木部の塗装色を色見本を見ながら検討しました。
寝室を見て。元は続き間でしたが、リノベーションにより、広々としたワンルームの寝室に変更しました。窓が3カ所あるので、日中は明るい陽が射し、窓を開ければ気持ち良い風がとおりぬけます。
こちらは通りに面した大きな窓。
哲学の道に面した大きな窓について、室内からの眺望、視線の抜け方、収まり、通風、開閉形態など、現場を訪れて再度確認しました。
こちらは、大きな窓がある部屋とは別の、哲学の道をのぞむ小さな洋室。

小さな家ですが、圧迫感なく快適に過ごせるよう、様々な点に配慮しています。
堂内に展示された俵屋宗達の風神雷神図、海北友松の雲龍図。常設のため、いつでも名作をじっくり鑑賞することができます。
様々な角度から鑑賞することができる美しい禅庭。写真は四方正面の潮音庭、枯山水の大雄苑。
2002年に建立800年を記念して法堂の天井に描かれた双龍図。圧巻の迫力です。

