建仁寺南の家 家具セッティング後の写真

祇園・花見小路のほど近くにたつリノベーション済京町家、建仁寺南の家。家具セッティング後の写真を掲載いたしました。

※本物件は商談中となっております。

建仁寺南の家

 

京都の祇園の南のリノベーション京町家物件のLDKと家具

京都の家具店knotさんに家具をセッティングしていただきました。
日本の建築と調和する、日本独自のデザインを取り入れた家具づくりをされています。

knot/京都

コンパクトな家のため、リビング・ダイニングセットとして、ソファ2脚とテーブルをご提案いただきました。

テーブルの繊細な曲線、ソファのやわらかなファブリックと端正なウッドフレームが、京町家にそっと馴染みます。

 

 

京都の家具 knot

祇園・花見小路南のリノベーション京町家のソファ

座り心地を追求してつくられたソファ。
とても座りやすく、いつまでも腰掛けてくつろぎたくなります。

造作本棚からお気に入りの本を手に取り、ソファに座ってゆったりと読書を楽しむ。
観光地にほど近いエリアにありながら、喧騒を忘れる静かな時間が流れます。

 

 

京都の祇園の南のリノベーション京町家物件の寝室

2階の寝室にはスツールを置きました。
リビングに配したり、玄関で靴を脱ぎ履きする時に腰掛けたりと、色々な使い方ができる家具です。控えめな佇まいがかわいらしく、2階の寝室に、照明とならべてディスプレイしています。

 

建仁寺南の家 京都の名所のご紹介

祇園・花見小路の南端、建仁寺の向かいの小道を入った先にたつ、建仁寺南の家。
2021年11月に全面リノベーション済みの京町家です。

建仁寺南の家 物件掲載ページはこちら

京都を代表する名所に囲まれた立地が特徴です。
建仁寺の家から、ふらりと歩いて行ける名所をご紹介します。

 

京都の祇園南のリノベーション済京町家のLDK

■初回オープンハウス開催
11/20(土)・21(日) 1400-16:00
・ご予約は不要です
・恐れいりますが初回オープンハウス前のご案内は承っておりません
・駐車場はございません。公共交通機関や近隣のコインパーキングをご利用ください

※新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のためのお願い※
・マスクをご着用ください
・入口にてアルコールによる手指消毒のご協力をお願いします
・現地は換気のため常時窓や扉を開放します
・発熱など体調が優れない方はご来場をお控えください
・スタッフはマスクを着用してご対応いたします

お手数をおかけしますが、皆様のご健康とご安全のため、ご協力をお願いいたします。

 

 

リノベーション京町家物件の近くの八坂通

祇園、建仁寺、八坂神社、高台寺など、京都屈指の名所に囲まれた、建仁寺南の家。
季節を問わず国内外の観光客でにぎわう名所へ、ふらりと歩いて行けるのは、この町家ならでは。

また、京阪電鉄の祇園四条駅、阪急電鉄の京都河原町駅が徒歩圏内にあり、交通アクセスも良好。市内中心部の利便性と、京都の風情が共存する立地です。

写真は、祇園の南を東西にはしる八坂通。東には祇園・東山界隈の象徴、八坂の塔(法観寺五重塔)をのぞみます。

 

リノベーション済京町家物件の近くの八坂通と八坂の塔

八坂通のは、東大路通より東は石畳敷になっています。

観光シーズンの日中は非常に多くの人でにぎわいますが、朝は比較的人通りも少なく、静かな時間が流れています。
石畳沿には「%」のロゴで有名なコーヒー店、アラビカ京都東山があります。朝の散歩がてら、コーヒーを飲みに気軽に立ち寄れるのも、この町家の魅力です。

 

 

リノベーション済京町家物件の近くの建仁寺北門と花見小路

京都祇園の花見小路建仁寺の境内を歩いて北門を出ると、花見小路に着きます。
石畳の通りの両側にお茶屋や割烹が軒を連ね、美しい景観を形成しています。夜になると格子からほのかな光が漏れ、日中とは異なる趣を楽しむことができます。

花見小路沿いにある祇園甲部歌舞練場の弥栄会館は、保存改修に加え新棟を建築し、2025年に帝国ホテルとして開業予定。今後ますます注目を集めるエリアです。
※現在は水道管工事のため一時的にアスファルトになっています。2022年に石畳を復旧予定です。

花見小路を北へ行くと、京都の中心部のメインストリート、四条通に出られます。四条通を西へ行くと京都一の繁華街である四条河原町、東へ行くと八坂神社があります。

 

京都のリノベーション京町家物件近くの八坂神社

四条通の東端に位置する八坂神社。京都三大祭りのひとつ、祇園祭は八坂神社の神事です。

隣接する円山公園は、明治19年開園という、京都市内で最も古い歴史を持つ公園です。祇園枝垂れ桜や、七代目小川治兵衛により作庭された美しい庭園を鑑賞することができます。

 

長楽館

八坂神社から円山公園内を東へ歩くと、ひときわ存在感を放つ洋館が見えてきます。
長楽館というこの洋館は、明治42年に実業家の村井吉兵衛により建築され、国内外の来賓をもてなす迎賓館として使われていました(。

建物内部には、日本、中国、イギリス、フランス、アメリカなど、世界の様々な建築様式で造られた豪華絢爛な部屋があり、貴重な調度品が飾られ、まるで美術館のような空間です。現在はレストラン&カフェ、宿泊施設となっています。

円山公園の散歩途中に、お茶をしに立ち寄ってはいかがでしょうか。

 

リノベーション京町家物件の近くのねねの道

リノベーション済京町家物件の近くの高台寺参道長楽館のすぐ東には円山公園から南へと続く石畳の道があります。ねねの道と呼ばれるこの道は、豊臣秀吉の正妻・ねね(北政所)が晩年この地で暮らしたことが名の由来となっています。

道沿いには秀吉の菩提を弔うためにねねが建立した高台寺、ねねが余生を過ごした圓徳院、町家建築などが軒を連ね、風情ある街並みが続きます。上の写真はねねの道と八坂の塔を見て。下の写真は高台寺の参道。

 

京都のリノベーション済町家物件の近くの鴨川

松原通を西へ歩くと鴨川へ着きます。鴨川沿いでは毎年初夏になると、京都の夏の風物詩、川床が始まります。

 

京都を代表する名所まで気軽に歩いていける、建仁寺南の家。

11/20(土)・21(日) 14:00-16:00
初のオープンハウス ご来場をお待ちしております。

 

 

建仁寺南の家 初のオープンハウス開催のお知らせ

全面リノベーション済み京町家「建仁寺南の家」を新規掲載いたしました。
建仁寺の南、京町家のリノベーションプロジェクト物件です。

建仁寺南の家 物件掲載ページはこちら

建仁寺南の家/project

■初のオープンハウス開催
11/20(土)・21(日) 14:00-16:00
・ご予約は不要です
・恐れいりますが初回オープンハウス前のご案内は承っておりません
・駐車場はございません。公共交通機関や近隣のコインパーキングをご利用ください

※新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のためのお願い※
・マスクをご着用ください
・入口にてアルコールによる手指消毒のご協力をお願いします
・現地は換気のため常時窓や扉を開放します
・発熱など体調が優れない方はご来場をお控えください
・スタッフはマスクを着用してご対応いたします

お手数をおかけしますが、皆様のご健康とご安全のため、ご協力をお願いいたします。

 

リノベーション京町家物件の近くの八坂通

 

建仁寺の南に位置する京町家。

最初にこの町家を訪れたとき、その立地がとても印象的でした。
京都の名所が集積し、駅や繁華街にもほど近い祇園・東山エリア内、さらに建仁寺のすぐ南にありながら、隠れ家のような静けさがある立地です。

 

祇園・花見小路南のリノベーション済京町家物件の玄関玄関を見て。三和土調の土間と左官の塗り壁が暖かみを醸しています。
シンプルな玄関なので、造作靴箱の上に飾る花器やインテリアが引き立ちます。

 

祇園・花見小路南のリノベーション済京町家物件の新設建具靴箱の横はトイレの入口です。入口の建具は、リノベーションにより新たに造作したものです。

建具を新設する時は、必ず町家全体の風情や、しつらえた古建具と調和する意匠でデザインしています。今回は、玄関の素朴な雰囲気に合わせて、中央に縦桟の入った端正な意匠にしました。

式台は、LDKからトイレへ行きやすいよう、奥行を広めにしています。

 

祇園・花見小路南のリノベーション済京町家物件の造作棚と格子窓

LDKの畳部分を見て。
表の通りに面した窓の下部に、棚を造作しています。季節の草花や、祇園・東山界隈で見つけた工芸品を飾って、空間を演出することができます。窓ガラスは型板ガラスなので、表の道を行き交う人の視線をさえぎりながら、光を取り込みます。

造作棚の横の両開き戸は収納です。内部に可動棚を設置しています。

 

祇園・花見小路南のリノベーション済京町家物件のLDKと坪庭

元々は増築により、暗く閉鎖的な京町家でしたが、今回のリノベーションで一部を減築して、坪庭を再生。ふたたび光と風が舞い込む町家になりました。
天井は大和天井にし、京町家の風情を大切にしています。

窓の横には、街中の喧騒を忘れて過ごせるよう、本棚を造作しています。
お気に入りの本を手に取ってソファや畳でくつろぐ、ゆったりとした時間が流れます。
もちろん本だけでなく、インテリア等を飾ることもできます。可動棚なので、高さの調整が可能です。

フローリング部分には床暖房を設置し、京都の寒い冬も暖かく過ごしていただけます。エアコンも1台設置済です。

 

建仁寺南のリノベーション済京町家の坪庭の塀庭塀は綾目張り(菖蒲張り)という施工法で仕上げています。
横桟の前後に板をずらして張ることで、外からの視線を視線を遮りながら、光と風が舞い込みます。
庭塀は、外壁に合わせて古色にする案も出ましたが、家の中から坪庭を見た時に明るい印象になるよう、素木のままにしています。

 

建仁寺南のリノベーション済京町家の洋室

建仁寺南のリノベーション済京町家物件の洋室2階の洋室。勾配天井で梁を現し、明るく開放感のある空間にしています。照明は、開放感を損なわないよう、小さな電球型のペンダントとスポットを選んでいます。

 

建仁寺南のリノベーション済京町家のLDK

11/20(土)・21(日) 14:00-16:00
初のオープンハウス ご来場をお待ちしております。

 

文豪が暮らした家 京町家カルテ取得

谷崎潤一郎が暮らした京町家、「文豪が暮らした家」の京町家カルテを取得いたしました。

文豪が暮らした家 物件掲載ページはこちら

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家

 

京町家カルテとは、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンターが交付する、建物の由緒沿革、構造・意匠、所在地域の歴史などがまとめられた資料です。
京町家の情報を整理して記することで建物の価値を明らかにし、適切に維持・管理・継承されることを目的とし、交付には対象となる京町家の調査・審議を要します。

 

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の座敷

「文豪が暮らした家」は、通り庭沿いに縦に部屋が続く一般的な京町家とは異なり、広い間口に沿いに部屋がならぶ構成が特徴。
1階の中央に玄関間と2階への階段、浴室等の水回り棟を配することで、建物の西側が公・東側が私の空間として、明確に機能が分けられています。

そのため、水回り棟で東西に分断された庭も、西側の座敷からのぞむオクニワは灯篭や手水鉢、飛び石が配されているのに対し、東側のニワは松の木が植わる程度の簡素なものです。

また、東側には、通り土間状の炊事場の名残が見られ、大正末期-昭和初期の京町家の変遷がうかがえます。

 

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の和室

谷崎が執筆をしていたと思われる2階の10帖の座敷。この部屋のみ長押が廻されていることから、この家で最も格式高い空間ということがうかがえます。
他の部屋はところどころ手が加えられた様子が見えますが、この座敷は、建築当初の姿を色濃く残しています。

谷崎潤一郎が暮らした、上京区鶴山町の京町家。
お気軽にお問合せください。

 

中古マンション「コスモ御池通」初のオープンハウス開催のお知らせ

新規物件 中古マンション「コスモ御池通」を掲載いたしました。

 

西大路御池駅近くの中古マンションコスモ御池通

地下鉄東西線「西大路御池」駅のから歩いて4分。
中古マンション「コスモ御池通」です。

マンションは、区画がきれいに整備され、広い道がはしるエリアに位置します。
徒歩5分以内にスーパー、コンビニ、公園、ドラッグストア、ホームセンター、スポーツジムなどが揃う、暮らしやすい環境です。

 

中古マンションコスモ御池通のDK

中古マンションコスモ御池通のDKと洋室
この部屋の一番の魅力は、日当たりの良さ。
初めて物件を訪れたとき、広いバルコニーから射す陽の明るさがとても印象的でした。

撮影を行ったのは晴天の日。
退去済みのため、照明が撤去されていましたが、室内は明るさに満ちていました。

 

中古マンションコスモ御池通の洋室

中古マンションコスモ御池通のDK

バルコニーには、DKと洋室の2室が面しています。
洋室は元々和室でしたが、リノベーションによりフローリングに変更されています。

襖を取り払えば、広々したLDKにすることができます。明るい日差しの中で食卓を囲んだり、ゆったりとくつろげる空間です。洋室に押入と天袋を備えているので、収納力も十分。

室内は経年変化や使用による汚れ等がありますが、とても丁寧にお使いです。

 

 

地下鉄東西線「西大路御池」駅から、地下鉄烏丸線の乗り換え口である「烏丸御池」駅まで3駅(乗車約6分)。烏丸線は京都駅まで直通のため、他府県へのアクセスに便利です。

また、JR線と連絡する地下鉄「二条」駅まで1駅(乗車約2分)。
JR二条駅までは徒歩12分と歩いていくこともできるので、JR線をお使いの方にもおすすめの立地です。

交通アクセスと生活利便性の良い場所で、明るく風が通るマンションをお探しの方に。

 

文豪が暮らした家④

文豪、谷崎潤一郎が暮らした京町家のご紹介です。

前回はこちら

文豪が暮らした家 物件詳細はこちら

 

京都の谷崎潤一郎が暮らした京町家の和室

この京町家は、御所の北、相国寺の東、賀茂川の西と、京都の名所に囲まれた上京区の市街地に位置します。
地下鉄沿線でありながら、繁華街やビジネス街の中心からはやや離れているため、生活利便性と閑静な住環境を兼ね備えたエリアです。

また、歩いていける範囲に様々な歴史的・文化的施設があり、自然も豊か。
日常の中に京都らしさと自然を感じながら、快適な暮らしを送ることができます。

 

相国寺

「文豪が暮らした家」から寺町通を南へ下がり、西へまっすぐ歩くと、相国寺に着きます(徒歩6分)。
金閣寺と銀閣寺を塔頭とする、臨済宗相国寺派の総本山です。

写真は日本最古の法堂。法堂の天井には、狩野永徳の息子、狩野光信が描いた蟠龍図を見ることができます。
また、境内に併設する承天閣美術館は、伊藤若冲や円山応挙、長谷川等伯など、日本を代表する絵師達の作品を所蔵しています。

相国寺の広い敷地では、美しい桜や緑を鑑賞することができますが、特に印象的なのは秋の紅葉です。
なかでも開山堂の庭園は、庭に敷かれた白川砂に紅葉が映え、その鮮やかなコントラストに目を奪われます。

 

同志社大学

相国寺の境内を南にぬけると、同志社大学が見えてきます。
写真は登録有形文化財に指定されているアーモスト館。1932年にアメリカの建築家、ヴォーリズの設計により竣工されました。
他の校舎も含めた赤レンガの建築群が、この界隈特有の景観を形成しています。

 

京都御所(京都御苑)

今出川通を挟んで同志社大学の向かいには、御所(京都御苑)があります。
広大な敷地内に歴史的な建物が点在し、たくさんの木々が茂る、京都市民の憩いの場です。

御所は、京都三大祭のうちの二つ、葵祭(5月)と時代祭(10月)の出発地となっています。
写真は、京都三大祭りの中で最も古い歴史を持つ葵祭。藤の花で装飾された牛車と、牛の引綱を引く牛童の様子を撮影しました。

平安時代の美しい装束に身を包んだ行列が、御所から下鴨神社、上賀茂神社へと向かいます。この行列を見るために、毎年国内外から非常に多くの人々が訪れます。

「文豪が暮らした家」は、御所まで徒歩約9分と、歩いて行ける距離にあります。
歴史ある祭事をふらりと見にいけるのも、このエリアの家ならではの嬉しい点です。

 

 

鴨川デルタ

京都御所から東へ行くと、鴨川デルタにたどりつきます。
ここでは、川辺で涼む人、川に入ったり亀石を渡って遊ぶ子ども、楽器を演奏する学生など、たくさんの人が思い思いに鴨川での時間を楽しむ様子が見られます。

鴨川はデルタより北は2つの河川に分かれています。東が高野川、西が賀茂川です。
2つの川はこのデルタで合流し、以南は鴨川と呼ばれます。

文豪が暮らした家からは、賀茂川まで歩いて4分、鴨川デルタまで歩いて13分。
散歩や買い物がてらにふらりと鴨川を訪れて、自然を日常のなかに感じる暮らしを送れます。

 

文豪が暮らした家③

文豪、谷崎潤一郎が暮らした京町家のご紹介です。

前回はこちら

文豪が暮らした家 物件詳細はこちら

 

京都の谷崎潤一郎が暮らし京町家の玄関

 

平屋建部分の玄関を見て。
こちらの玄関は、前回の記事に掲載した2階建部分の玄関と比べると、現代的で明るい空間です。
広さに余裕があり、下駄箱や傘立てを置くスペースも十分あります。

玄関の正面はキッチン、右手は小さな和室です。買い物から帰ってきて食料をしまうことを考えると、動線的にはこちらの玄関の方が日常の使い勝手が良さそうです。

 

京都の谷崎潤一郎が暮らした京町家の和室と板間玄関に入って右手の、小さな和室。
宅配の受け取りや、ご近所の方が訪ねてこられた時の対応など、玄関でのちょっとした用事に便利です。

隣接する洋室とはスリガラスの入った建具で仕切られているので、プライベートな空間を隠すことができます。

 

 

 

京都の谷崎潤一郎が暮らし京町家の洋室キッチン、和室と隣接する洋室。ダイニングに適した部屋です。

部屋からは坪庭をのぞみ、南からの明るい光が舞い込みます。
坪庭をながめながら食事をしたりお茶を楽しむ、ゆとりの時間が叶います。
この部屋だけでもダイニングとして使えますが、より広いダイニングがお好きな方や、ご家族が多い方は、隣の和室3畳+板間をあわせて、広い洋室にリノベーションしても良いかもしれません。

部屋数が多く、またそれぞれの部屋に個性がある、鶴山町の京町家。

元々この町家が持つ風情を引き継いで現状の間取りのまま住む、
好みの生活スタイルに合わせて思いきってリノベーションする、
一部をそのまま残しつつも現代の生活様式に適した家にする。

谷崎が住んだこの家でどのように暮らそうか、想像がふくらみます。

 

 

文豪が暮らした家②

文豪、谷崎潤一郎が暮らした京町家の詳細について。

前回はこちら

文豪が暮らした家 物件詳細はこちら

 

谷崎潤一郎が暮らした京町家

この家を訪れると、まずその悠々とした姿が目を引きます。

京町家と言うと、間口が狭く奥行きが長い、いわゆるウナギの寝床が多いですが、この家は京町家にはめずらしく、間口がとても広いのが特徴。
間口(正面)が約16m、奥行が約9mと、非常にゆとりがあります。

建物は築不詳ですが、資料に大正11年8月の記録が残されています。
刻んできた歴史を感じさせる、ゆったりとした佇まいです。

 

谷崎潤一郎が暮らした京町家の玄関

玄関は趣のある銅板葺きの庇と、木製のガラス戸が印象的です。
こちらは来客を迎える入口、勝手口は家族用の入口と、使い分けても良いかもしれません。

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の玄関

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の玄関

ガラス戸を引いて家の中に足を踏み入れると、静けさに満ちた玄関がむかえてくれます。現代の住宅では少なくなった、土間に沓脱石が置かれた風情ある空間です。
玄関のガラス戸が光を透過し、土間にほのかな明かりを落とします。

玄関の正面には階段のある和室があり、その右手に座敷、左手に和室+板間が配されています。

 

谷崎潤一郎が暮らした上京区の京町家の和室と板間
1階の和室3畳+板間。中央の2枚にのみ透明ガラスが入った障子が印象的な部屋です。障子のむこうには縁側、その奥に坪庭があります。
坪庭からの光が障子をぼんやりと浮かび上がらせ、絵画のような雰囲気を醸しています。

左手は、キッチンと隣接する洋室。建具を取り払い、この部屋と洋室を合わせて、広々としたダイニングとしてもお使いいただけます。

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の座敷

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の座敷1階の奥の座敷8畳を見て。4枚の雪見障子から、縁側越しに坪庭をのぞみます。
障子の上げ下げや開閉によって、坪庭の見え方や光の入り方が変わります。

障子を開ければ、太陽の明るい光が差し込み、坪庭がよく見え、雪見障子を上げると、光はやわらかくなり、ガラス越しに緑や灯篭が垣間見ます。
落ち着いた空間なので、居間、あるいは客間に。

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の手水鉢

大きな手水鉢、飛び石の先にたたずむ灯篭、みずみずしい苔が美しい坪庭。
所有者様のお話によると、坪庭は谷崎が暮らした当時からほぼ変わらぬ姿を維持しているとのこと。

谷崎は2階を間借りしていましたが、食事は1階の大家さんのテーブルでとっていました。大家さんはとても良い方で、「2階だけでなく、食事の時は1階の台所も座敷もどうぞお使いください」と谷崎に話されたそうです。

谷崎も、食事をしながら、あるいはくつろぎながら、この坪庭をながめたのかもしれません。

 

 

文豪が暮らした家①

新規物件「文豪が暮らした家」を掲載いたしました。
明治末期~昭和中期に執筆を続けた文豪、谷崎潤一郎が暮らした京町家です。

文豪が暮らした家

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家場所は、京都御所の北、相国寺の東、賀茂川の西と、名所に囲まれた上京区の市街地。
寺町通に面した角地にたつ京町家です。

生涯で40回以上も転居を繰り返した谷崎。
そのうち、昭和21年の5月から11月までの約半年間は、この鶴山町の町家の2階を間借りして暮らしていました。

 

谷崎潤一郎が暮らした京都の町家の和室
2階の和室10畳を見て。

谷崎は2階を間借りして、松子夫人ら家族とともに暮らしていたと言われています。
当時の大家さんの娘様が、大家さんからお聞きになったお話によると、谷崎は2階の小さな机で執筆し、1階の大家さんのテーブルで食事をとったとのこと。

谷崎らが転居した後は、松子夫人の妹である重子とその夫がこの家で暮らしました。
松子夫人、重子はともに、谷崎の代表作「細雪」に登場する四姉妹のモデルとなった人物です。

鶴山町から転居した翌年の昭和22年の夏に、谷崎がこの家に遊びにきたそうです。

 

谷崎潤一郎が暮らした京町家の和室

現代の住宅では見かけることが少なくなった、広い和室。
北側に大きく開けた窓から、自然光がさんさんと射し込んでいます。広い道に面した角地ならではの明るさです。

ガラス戸の向こうは縁側です。南側が隣地の駐車スペースのため、建物が近接しておらず、南からの光が室内にとどきます。

撮影日は晴天だったため、十分な自然光が舞い込み、照明をつけなくても明るさに満ちていました。