参道の家 リノベーションの様子③

参道を入った先、寺社仏閣の向かいに佇む小さな家。
リノベーションの様子をご紹介します。

前回のブログはこちら

「小さくても居心地の良い家」をコンセプトにプランニングを行った参道の家。限られた空間でも、暮らしやすさを感じられるディテールをご紹介します。

 

京都のリノベーション中古物件の玄関収納

小さなスペースを活かした玄関収納。上部にコート掛け、下部に下駄箱を備えています。外出先から帰った時に、玄関でアウターをさっとかけられる便利な収納です。上部・下部ともに可動式のため、高さ調整が可能。

 

京都のリノベーション中古戸建物件の玄関と収納棚

玄関横の空きスペースに位置するオープン棚。小さなインテリアやアートを飾ったり、家の鍵など小物を収納したりと、様々に使うことができます。

 

京都のリノベーション中古戸建物件のLDK

LDKを見て。リビングとダイニング・キッチンの間に腰高の家電収納棚を造作。高さを抑えた棚が、光や視線を通しながら、空間を緩やかにゾーニングしています。

 

京都のリノベーション中古戸建物件のリビング

京都のリノベーション中古戸建物件のテレビボード

既存の浴室を撤去して新設した窓から光が射す、明るい空間リビング。収納の横には造作のテレビボードが設けられています。とてもシンプルで、天井や造作棚の木部とも調和するデザインです。

 

京都のリノベーション中古戸建物件のコンセント

グレー系で統一されたコンセント。白に近い壁・天井と、ほぼ着色なしの素朴な木部でまとめた空間のアクセントになり、空間にさりげない変化が生まれています。

 

京都のリノベーション中古物件の市ダウンライト照明

照明器具は圧迫感がなく、空間に馴染むよう、白のダウンライトとブラケットが使用されています。ナチュラルな壁や天井にそっと溶け込んでいます。

 

京都のリノベーション中古戸建物件の階段手すり

階段手すりは肌ざわりの良い木製。手が触れた時に違和感が無いよう、角が丸く加工されています。

 

販売準備が整い次第、ウェブサイトに掲載いたします。
※誠に恐れ入りますが、販売開始前の物件詳細についてはお答えいたしかねます。悪しからずご了承ください。

 

参道の家 リノベーションの様子②

参道を入った先、寺社仏閣の向かいに佇む小さな家。
リノベーションの様子をご紹介します。

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京都のリノベーション中古物件のリビングと眺望参道の家は、「小さくても居心地の良い家」について検討を重ね、リノベーションのプランニングを行いました。

家の中心となるリビングは、隣地の庭に面した開放感を生かしてプランニング。元は写真左手部分に浴室があり、閉鎖的で薄暗かったのですが、リノベーションにより浴室を撤去。光が射し、視線がぬける明るいリビングになりました。

壁と天井は、明るさを拡散しつつ落ち着きをもたらす乳白で統一。家の中で最も長い時間くつろいで過ごすリビングのみ天井にラワンを貼り、くつろぎ感を高めています。ラワンは透明に近い浸透性塗料を塗布し、素材の質感を強調。

LDKの床は、木目が美しく肌触りが良いナラが使用されています。床暖房付のため、京都の冬も暖かく過ごせます。

 

京都のリノベーション中古物件の眺望

2階の洋室からお寺の境内と緑を見て。京都市内の小さな家は、前道の幅員が狭く周囲が建て込んでいることが多いのですが、この家は道路を挟んだ向かいに寺社が佇んでいるので、市内の家としてはめずらしく、とても開放感あふれる眺望が広がります。

窓横にはワークスペースになるカウンターデスクとオープン棚を造作。リモートワークや読書など、様々に使える空間です。

 

京都のリノベーション中古物件の洋室と内障子

2階の別の洋室を見て。バルコニーがあるので、主寝室としての利用を想定。落ち着いた空間にするため、既存の内障子を補修のうえ再利用しました。

2階に間仕切りが壁ではなく建具のため、建具を壁に引き込めば広々としたワンルームにもなります。

常時建具を引き込みワンルームにする、オンライン会議やリモートワーク時のみ建具で仕切る、建具を締め切り独立間にするなど、生活スタイルに応じていろいろな使い方ができる可変的な空間です。

 

京都のリノベーション中古物件のフローリング

2階の床は杉のフローリングを使用。杉は節が目立つ材が多いのですが、節が少ない良質なものを選んでいます。主張しすぎず空間に馴染み、端正な雰囲気を醸します。

 

販売準備が整いましたらウェブサイトに掲載いたします。
よろしければご覧ください。

 

 

ガレージのある京町家 リノベーションの様子②

先日ブログにてお伝えした、ガレージのある京町家のリノベーションの様子の続きです。

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ガレージのあるリノベーション京町家のガレージ

LDKからガレージを見て。
LDKとの境には大開口の掃き出し窓を設置。リビングでくつろぎながら車を見ることができます。ガレージ内には電気自動車の充電器を備え、電気自動車のユーザーの方にもおすすめです。
壁のラワン材は元々木目が主張しすぎず、着色もしていないため、自然で暖かみのある雰囲気を醸しています。

 

ガレージのあるリノベーション京町家の坪庭とウッドデッキ

LDKの奥の坪庭を見て。坪庭にはLDKから繋がるようウッドデッキを設置。視覚的な奥行きをもたらし、空間を広く感じることができます。

 

ガレージのある京町家の洋室

2階の洋室を見て。ワークスペースを備えた約14帖の広々とした空間です。向かいに背の高い建物が無いため、窓から視線が遠くへ抜けていきます。天井は既存梁を現した勾配天井で仕上げ、町家らしい風情を楽しめるようにしています。

 

ガレージのあるリノベーション京町家の造作カウンターと本棚

2階の洋室にはワークスペースとして、カウンターデスクと本棚を造作しています。コンセントも設置しているので、リモートワークなどPC作業にも便利です。

参道の家 リノベーションの様子①

現在リノベーション中の家のご紹介です。
参道を通った先、寺社仏閣の向かいに佇む家です。

 

京都のリノベーション中古物件の近くの参道

最初にこの家を訪れた時、石畳の参道を通ってアプローチするという風情ある立地が強く印象に残りました。

家の前、道を挟んだ向かいには寺社仏閣をのぞみます。そのため窓から寺社仏閣へと視線が抜け、開放感あふれる眺めが広がります。2階からの眺望は特にすがすがしく、小さな家々が建て込んでいる京都の中心地としてはめずらしい景色を見ることができます。

この伸びやかな眺望や風情ある佇まいをそのまま大切に生かして、リノベーションを行っています。

京都のリノベーション中古戸建物件近くの寺社仏閣

2階は元々の眺望と開放感を損なわないようプランニング。窓を大きく取り、寺社仏閣の境内へと視線が抜けるようにしています。
1階は窓が小さく、さらに窓の外に設置された波板が光をさえぎり、やや薄暗い空間でしたが、波板を取り払い窓を増設することで、自然光に満ちた明るい家に変わりました。

 

リノベーションが完了しましたら、ウェブサイトに掲載いたします。

ガレージのある京町家  リノベーションの様子① 

まもなくリノベーションが完了する京町家。車を駐車できるガレージが特徴です。

リノベーションの様子をお伝えいたします。

 

ガレージのある京町家と格子の建具

現場を訪れると、ガレージ入口の格子が自然光を受けて美しい陰影を描いていました。今回のリノベーションで新設した木製格子です。
元々簡素なアルミの引き戸が設置されていましたが、京町家の風情に合うよう、新たに木製の格子戸を作製しました。

格子は素材の自然な色味や風合いを生かすため着色はせず、透明の保護剤のみを塗布。陽に灼けて少しづつ濃い色に変化していく経年美を楽しむことができます。
格子戸には、外からの視線を遮りながらガレージに光を届けるよう、これから型ガラスを入れていきます。

ガレージに隣接するLDKとの間には、透明ガラスの大きな窓を設置。リビングでくつろぎながら愛車を眺めることができます。
車を使われない方も、大型バイクや自転車数台の駐輪場、DIYや趣味の作業スペース、ペットのくつろぎの場など、ライフスタイルに応じてガレージをさまざまに活用できます。

 

ガレージのある京町家の壁

ガレージの壁にはラワン材を使用。LDKからガレージを見た時に、木材ならではの暖かみが無機質な印象をやわらげてくれます。こちらも素材の趣を生かすため、着色はしていません。

また、ガレージの天井に貼られていた新建材を捲り、既存の大和天井を現しています。幅広の板が使われた大和天井はとても美しく、現代的なガレージに京町家の風情を加えています。

 

ガレージのある京町家の玄関と造作靴箱

玄関を見て。土間からホールへと連続する木製の収納を造作しました。
靴はもちろん、玄関周りの小物等もしまえる十分な容量を備えた便利な収納です。棚は腰高にとどめ、玄関に入った時に圧迫感がないようにしました。

 

リノベーションが完了しましたらウェブサイトに掲載いたします。

新規プロジェクトの準備中 宮川町そばの京町家

現在、新規プロジェクトを準備中です。
京都の五大花街のひとつ、宮川町のそばに佇む京町家をリノベーションします。

リノベーションプロジェクトの京町家の通り庭

宮川町の近く、知らずに通りすぎてしまいそうなほど、ひっそりとした路地。周囲には、建築当時のままと思われる外観の京町家が軒を連ね、かつての京都の町並みを今に伝えています。

建物は所々手が加えられながらも、京町家の典型的な空間構成など、昔の面影が残されています。

 

リノベーションプロジェクトの京町家物件の和室と床の間

リノベーションは、元々この京町家が持つ構造や風情を大切に残して行います。
外観は周囲の京町家に合わせて建築当時の意匠を復元し、町並みの再生と調和を図ります。

プロジェクトの準備が整いましたらウェブサイトに掲載いたします。

哲学の道に面する京町家 リノベーションの詳細②

哲学の道に面する京町家、リノベーションの詳細についてご紹介します。

哲学の道に面する京町家

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件のLDKと桜の眺望

4月初旬。哲学の道の桜が見ごろになりました。
LDKの大開口からは視界いっぱいに桜をのぞみ、桜に溶け込む眺めが広がっていました。

窓には、外から家の中を見えにくくする目隠し機能のあるフィルムを施工し、哲学の道を行き交う人々の視線を気にせず、景色を楽しめるようにしています。
日中はカーテンを開け放ち、視界いっぱいの桜を気兼ねなく眺められます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件の和室と桜

哲学の道に面するリノベーション京町家の和室と桜

1階の和室を見て。元は昭和によくみられる、新建材が多用された簡素な洋室でしたが、リノベーションにより、落ち着きある和室に変更しました。窓の外には2階のLDKと同様に、目の前に哲学の道をのぞみます。

四季折々の景色を楽しみながら、一人静かにお茶を点てたり、友人を招いて談笑する、くつろぎの時間が流れます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件の和室

桜や紅葉など、哲学の道の景色を邪魔しないよう、室内は淡い色合いでまとめています。

竿縁天井は手垢止めのみ塗装し、素木の美しい色合いや風合いをそのまま生かしています。入口と押入の襖紙は錆浅葱という柔らかな色を選定。そっと空間に溶け込みます。
下地窓調の窓には掛障子をしつらえています。障子を外せば、外からの光をやわらかく通し、風情をもたらします。障子を掛ければ、視線がさえぎられるので、ゲストの寝室や小さなギャラリーなどに使えます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の栖鳳桐の京からかみ

襖は京からかみです。文様は、竹内栖鳳が考案したと言われる栖鳳桐。桐をデフォルメし、格式高い中にも親しみやすさを感じます。伝統的な手摺りならではの膨らみが、手作業による暖かさをもたらします。

京からかみ/丸二

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の外観と桜

桜が終わると新緑、蛍、夏の緑、紅葉と、季節ごとに美しい姿を見せる哲学の道。家のなかにいながら、日々移りゆく季節を堪能できる京町家です。

 

哲学の道に面する京町家 リノベーションの詳細①

京都の桜と紅葉の名所として知られる、哲学の道。
哲学の道を正面にのぞむ京町家を全面リノベーションしました。

哲学の道に面する京町家

リノベーションの詳細について、数回にわたりご紹介いたします。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件から見る桜

最初にこの町家を訪れたとき、一番強く印象に残ったのは窓からの眺望です。すぐ目の前に哲学の道をのぞみ、まるで絵画のような景色が広がっていました。

この美しい眺望をそのままに、リノベーションを行い、長く住み継がれる町家として再生したいと考えました。

春、ふたたび家を訪れると、窓の外に視界いっぱいの桜が広がっていました(2021年3月末撮影)。

この哲学の道の美しい眺望をどう切り取るかを最重視して、リノベーションのプランニングを開始しました。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の眺望

2階のリビングから外を見て。
哲学の道の景色と開放感を暮らしに取り込めるよう、大開口を設けました。

眺望のみを考慮するのであれば、窓の桟が視線を分断しないFIX窓が最適ですが、居心地の良い家にするには、十分に風を通すことが必須です。
そこで、開閉機能を持ちながらも眺望を中央で分断しないよう、通常の引き違い窓ではなく、片引き窓を選びました。

春と秋、桜と紅葉のシーズンになると、連日多くの人々がひっきりなしに哲学の道を行き交います。そのため、外を歩く人々の視線を気にせず、桜や紅葉の眺望を楽しめるよう、哲学の道に面した窓に目隠し機能のあるフィルムを施工しました。

観光のハイシーズンでも、家の中にいながら、日々移ろいゆく哲学の道の自然を気兼ねなく楽しむことができます。

 

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件のキッチンからの眺望

哲学の道と反対側の眺望。

墓地に隣接しているため、かえって視界をさえぎる建物が建築されず、また哲学の道に向かってゆるやかな上り坂になっているため、遠くへと視線がぬけていきます。
窓の外には、京都の素朴な町並みと山々をのぞみます。

窓の高さや大きさは、ダイニングチェアやリビングのソファに座った時に、墓地を隠しながら山と空が見えるようプランニング。
前道側と裏側の両面とも視界が開けた家はめずらしく、心理的な広さを感じられます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家物件のLDK

朝、1階の寝室で目が覚めて、2階へ上がると、朝日とともに、大開口の外に広がる哲学の道の景色が目に飛び込んできます。

キッチンに立ち、山の緑と京都の町並みを眺めながらコーヒーを淹れ、リビングのソファに腰掛けて、哲学の道の眺望とともにゆったりと楽しむ。

家の中にいながら、自然を身近に感じる暮らしが始まります。

 

プロジェクト「哲学の道に面する京町家」③

哲学の道に面して佇む京町家のリノベーションプロジェクト。
まもなくリノベーションが完了となります。

哲学の道に面する京町家/project

 

哲学の道の雪

1月、京都市内では久しぶりに雪が積もりました。

桜や紅葉の名所として知られる哲学の道ですが、静かな雪景色も異なる趣があります。
辺りは静けさに満ち、時折通りがかる人が雪を踏みしめる音だけが聞こえていました。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の眺望

リビングから外を見て。
額縁を思わせる大きな窓が雪の哲学の道を切り取り、絵画のような印象的な眺望が広がっていました。

春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季によって様々な表情を見せる哲学の道。家の中にいながら、日々変わりゆく景色をながめることができます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の和室

哲学の道に面した和室を見て。哲学の道の眺望を楽しめるよう、こちらの和室にも大きな開口部を設けています。押入と入口には、浅葱色の京からかみ襖をしつらえました。

友人を招いて、一緒に哲学の道を眺めながらお茶を飲む、心地よい時間が過ごせます。その他、お茶やお花の稽古場や、ゲストルームなどにもお使いいただけます。

 

哲学の道に面するリノベーション京町家の栖鳳桐の京からかみ

襖の文様は栖鳳桐。橋本関雪が師事した竹内栖鳳に由来する文様です。
格式高い桐でありながら、やわらかにデフォルメされた姿に親しみやすさを覚えます。

襖は原紙、摺り色ともに淡い色を選ぶことで、空間を圧迫しない控えめな佇まいにしています。

リノベーションが完了しましたら、ウェブサイトに掲載いたします。

 

建仁寺南の家 家具セッティング後の写真

祇園・花見小路のほど近くにたつリノベーション済京町家、建仁寺南の家。家具セッティング後の写真を掲載いたしました。

※本物件は商談中となっております。

建仁寺南の家

 

京都の祇園の南のリノベーション京町家物件のLDKと家具

京都の家具店knotさんに家具をセッティングしていただきました。
日本の建築と調和する、日本独自のデザインを取り入れた家具づくりをされています。

knot/京都

コンパクトな家のため、リビング・ダイニングセットとして、ソファ2脚とテーブルをご提案いただきました。

テーブルの繊細な曲線、ソファのやわらかなファブリックと端正なウッドフレームが、京町家にそっと馴染みます。

 

 

京都の家具 knot

祇園・花見小路南のリノベーション京町家のソファ

座り心地を追求してつくられたソファ。
とても座りやすく、いつまでも腰掛けてくつろぎたくなります。

造作本棚からお気に入りの本を手に取り、ソファに座ってゆったりと読書を楽しむ。
観光地にほど近いエリアにありながら、喧騒を忘れる静かな時間が流れます。

 

 

京都の祇園の南のリノベーション京町家物件の寝室

2階の寝室にはスツールを置きました。
リビングに配したり、玄関で靴を脱ぎ履きする時に腰掛けたりと、色々な使い方ができる家具です。控えめな佇まいがかわいらしく、2階の寝室に、照明とならべてディスプレイしています。