谷崎潤一郎が暮らした京町家、「文豪が暮らした家」の京町家カルテを取得いたしました。

京町家カルテとは、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンターが交付する、建物の由緒沿革、構造・意匠、所在地域の歴史などがまとめられた資料です。
京町家の情報を整理して記することで建物の価値を明らかにし、適切に維持・管理・継承されることを目的とし、交付には対象となる京町家の調査・審議を要します。

「文豪が暮らした家」は、通り庭沿いに縦に部屋が続く一般的な京町家とは異なり、広い間口に沿いに部屋がならぶ構成が特徴。
1階の中央に玄関間と2階への階段、浴室等の水回り棟を配することで、建物の西側が公・東側が私の空間として、明確に機能が分けられています。
そのため、水回り棟で東西に分断された庭も、西側の座敷からのぞむオクニワは灯篭や手水鉢、飛び石が配されているのに対し、東側のニワは松の木が植わる程度の簡素なものです。
また、東側には、通り土間状の炊事場の名残が見られ、大正末期-昭和初期の京町家の変遷がうかがえます。

谷崎が執筆をしていたと思われる2階の10帖の座敷。この部屋のみ長押が廻されていることから、この家で最も格式高い空間ということがうかがえます。
他の部屋はところどころ手が加えられた様子が見えますが、この座敷は、建築当初の姿を色濃く残しています。
谷崎潤一郎が暮らした、上京区鶴山町の京町家。
お気軽にお問合せください。








LDKを見て。コンパクトながら、キッチン背面に家電を置ける棚を造作したり、リビング部分に床暖房を設置したりと、快適に暮らせるよう考慮しています。





写真は、鴨川の緑をのぞむ2階の寝室です。3つの窓から明るい光と心地よい風がとおりぬけます。
バルコニーには半透明のアクリルパネルを設置。
LDKを見て。
LDKと廊下を仕切る建具は、ポリカ―ボネートを使った引込戸を造作しました。
玄関に入って右手の、小さな和室。
キッチン、和室と隣接する洋室。ダイニングに適した部屋です。





1階の奥の座敷8畳を見て。4枚の雪見障子から、縁側越しに坪庭をのぞみます。


キッチンを見て。1人~2人暮らしに適した家なので、コンパクトなキッチンです。キッチン・吊り戸・タイルは全て白で統一し、すっきりとまとめています。背面には造作収納棚を設置しているので、家電や食器を十分に収納することができます。