※本物件は商談中となっております
織屋建特有の伸びやかな吹き抜けが残る京町家。
この町家の詳細について、ブログでご紹介しています。

柱と梁という、”鳥居”のような構造から成る京町家。柱と柱の間は壁ではなく建具で仕切られるため、建具の面積が大きく、建具によって空間の雰囲気ががらりと変わるという特徴があります。
古建具は、先人の美意識や技によって生み出されたもので、その意匠や趣はさまざま。日常のなかで多様な古建具をアートのように鑑賞できるのも、町家暮らしの楽しみのひとつです。
現代では古建具のような意匠の建具をしつらえた家が少なくなっていること等から、こういった建具を作れる職人さんの数は多くないそうです。また、古建具は長い年月によって生まれる風合いも魅力であり、全く同じ意匠や材で建具を作成しても、古建具には成りえません。
そのため、元々町家に残されていた既存の古建具は補修等をしてできるだけ残し、新たに建具を入れるときも、いつもお世話になっている京都の古建具店のものをしつらえるようにしています。
古建具店では、店舗と大きな倉庫に所狭しと並べられた大量の古建具のなかから、どの空間にどんな古建具が合うかをお店の方と相談しながら、一枚一枚選んでいます。

1階の和室を見て。ガラス戸の古建具、葦戸の古建具、障子の新設建具をしつらえた空間です。ガラス戸は玄関からの視線をさえぎりながら光を通し、葦戸は奥に広がる収納スペースを隠してくれます。障子は新設したものですが、素木の素朴な風合いが和室に馴染んでいます。壁の向こうの障子の前にはキッチンの流しが位置するため、障子には和紙ではなく水に強いワーロンが貼られています。
建具はリノベーションの終盤の工程で入れるのですが、建具が入った後に現地を訪れると、入る前と比べて町家全体の空間の質がより高まっているといつも感じます。この町家も建具が入ったあとに訪れると、4.5帖のこの和室に3種類も建具があり、それぞれアートやインテリアのように異なる趣で和室を彩ってくれているのがとてもユニークで、贅沢でもあるのだと感じました。


1階トイレの手前にある手洗い場と、リビングを仕切る古建具。透かし彫りの帯があしらわれた、凝った意匠の葦戸で、リビングのアクセントになっています。
手洗い場の照明を付けると、葦の隙間から暖色の光がこぼれて、あたたかい印象に。照明を消すと手洗い場が暗くなるため、さきほどとは変わって落ち着いた雰囲気に。トイレへの動線ではありながら独立した手洗い場なので、リビングからの視線はさえぎりつつ、リビングとのゆるやかな繋がりを感じられる建具です。


2階洋室の古建具。縦桟と横桟の入ったシンプルなガラス戸です。こちらの古建具も、廊下からの視線をさえぎりながら、室内に光を届けてくれます。廊下の突き当りに位置するウォークインクローゼットの入口も同じ古建具がしつられられていて、空間に統一感を生み出しています。
長い年月を経た木部に特有の古色の風合いや艶が感じられる、美しい佇まいです。


















































